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商品情報INFORMATION
2019年6月1日より日本国内においてがんゲノム医療の保険適用が開始され、遺伝子解析を経て適切な治療法や薬剤を選択する方向に進んでいます。研究分野においてもこの遺伝子解析の精度や効率を向上させていくことが重要であり、優れた試薬や解析装置が次々に開発されています。
今回新たにラインナップするマグネットプレートは、わずかな試料で確度の高い解析用サンプルを精製するために大きな役割の一つを示すものです。当製品は、「理化学研究所 生命機能科学研究センター バイオインフォマティクス研究開発チーム」の技術指導を経て製品化しました。
特長
・ウェルプレート内で磁気ビーズ(試薬)によりDNAやRNAを結合させ、マグネットプレートに載せて磁気の力で
DNAやRNAを凝集させることで、高度に精製されたDNAやRNA試料を取り出すことができます(ラムダセック法)。
・強磁力なN52ネオジウム磁石を採用。継鉄や磁石の配置を工夫し、マグネットとウェルの接点を最適化することで
磁力効果を最大限に引き出すことが可能です
・他社96ウェルPCRプレートが勘合しやすい形状です。
・基材はアクリル製のため金属性に比べ大幅に軽く、操作性が向上しました。透明のため、裏からビーズを確認できます。
・自動分注機適合情報こちらをクリックしてご覧下さい。
他製品との違い
●ネオジウム磁石の中でも強磁力なN52を使用
●ネオジウム磁石の取付位置の調整により磁力の強い位置にプレートが当たるよう工夫し、凝集力が向上
●アクリル製で透明性が確保され、スカート付プレートであっても底面から凝集具合の確認が可能
●アクリル製により軽量化、低価格化を実現
【RamDA-seq法】
世界初の1細胞完全長トータルRNAシーケンス法で、多様なRNAの発現量と全長を1細胞で計測する方法である。トータルRNAシーケンス法とは、リボソームRNA(rRNA)を除いたRNAを用いることで、rRNA以外の非ポリA型及びポリA型の全てのRNAとその全長を検出することができる手法で。ヒストンmRNA、長鎖ノンコーディングRNA、新生RNA、環状RNA、エンハンサーRNAなどを検出することができる。1細胞中のRNAは超微量であるため、これまで1細胞からトータルRNAシーケンスを行うことができなかった。
RamDA-seq(ラムダセック)は、Random Displacement Amplificantion sequencingの略
【参考文献】
Hayashi,T., Ozaki,H., Sasagawa,Y., Umeda,M., Danno,H. and Nikaido,I. (2018) Single-cell full-length total RNA sequencing uncovers dynamics of recursive splicing and enhancer RNAs. Nat Commun,9,619.